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【EV(電気自動車)市場の概要】EV銘柄へ投資するための前提知識を解説!

 

困ってる人
電気自動車って流行ってるのはわかるけど、実はなにが良いのかわかりません。

 

なんで電気自動車が必要なのか概要を説明するワン!少し難しいけど頑張って読んで欲しいワン!
ちゃぴ太郎

 

EV(電気自動車)が流行っている理由

EV(電気自動車)が流行っている理由は脱炭素社会の実現するためです。

 

2016年、パリ協定に世界178か国が署名しました。パリ協定とは世界の大気温度の上昇を産業革命以前のレベルに比べて2℃以内に抑えることを目標にするものです。

 

パリ協定で定めた目標を実現するためには、温室効果ガスを2050年までに2013年の半分以下に削減しないといけません。

 

温室効果ガスは輸送用機器(≒車)からの排出量が全体の23%です。多いですね。パリ協定の目標達成には2030年までに世界のEV保有台数を1.4億台、2050年までに9億台普及させる必要がある計算になります。現状、かなり背伸びをしないと届かない数字です。

 

世界的に自動車の数が増えており、中国は2013年5600万台から2017年1.8億台まで3倍以上増加しているので、排ガス規制強化を早急に実現しなければいけません。

 

規制には、CO2排出量が多い車ばかり売っている企業に罰金を課すこともあります。

 

パリ協定で各国協力して温室効果ガスを削減すると約束をして、温室効果ガスの排出量が多い車から出るガスの削減が急務です。

 

EVは自動車の排ガスから出る温室効果ガスをゼロにできるため、非常に注目を集めており、期待もされています。

 

2010年頃にも電気自動車がブームになりましたが、バッテリーの性能が全然ダメだったり、充電スタンドが整っていなかったのでいつの間にか消えていました。

 

しかし今はバッテリー性能も上がり、充電スタンドも増えてきています。テスラのような成功企業も現れていることから、おそらくこのまま普及するんじゃないかと考えています。

 

ではEVと従来のガソリン車やHV、PHEVとは何が違うのでしょうか?その違いを簡単に説明します。

 

EV、HEV、PHEV、ICEの違い

 

EVは電気で走り、重要な部品はモーター、バッテリー、インバータの3点です。

 

ICE(ガソリン車、ディーゼル車など)はガソリンなどを燃やして走り、重要な部品はエンジン、燃料タンク、トランスミッションです。

 

HEV(ハイブリッド)とPHEV(プラグインハイブリッド)は、EVとICEの機能が両方備わっている車だと思ってください。なので構造は複雑です。HEVは外部充電ができず主動力がガソリンで、PHEVは外部充電ができて主動力が電気、といった違いがあります。

 

ICE、HEV/PHEV、EVの長所と短所を簡単にまとめました。

 

  長所 短所
ICE

航続距離が長い(1回給油分)

車室空間が広い

ガソリンスタンドがある

給油時間が短い

車体価格が安い

CO2排出量が多い

燃料費が安い

HEV

PHEV

航続距離が長い

CO2排出量が少ない

燃料費が安い(燃費が良い)

車体価格がICEより50万円程高い

部品が多く車室空間が狭い

EV

CO2排出量がゼロ

燃料費(電気代)が安い

補助金や税優遇がある

家で充電できる

車体価格がICEより150万円程高い

航続距離が短い(充電で走れる距離)

車室空間が狭い

充電スタンドが少ない(マンションは厳しい)

充電時間が長い(高速充電で30分くらい)

バッテリー寿命がある

部品点数が減り、雇用が失われる

 

EVは価格も高く、充電時間も長いです。私は個人がEVを買うには致命的なデメリットだと思います。

 

デメリットが多いEVが普及する理由

EVのデメリットが多いですが、自動車の脱炭素の主流はEVです。HEVでもPHEVでもFCV(燃料電池車)でもありません。

 

EVは普及して行っている理由を3つ紹介します。

 

政府の補助金

EVの価格はICEより150万円くらい高いです。

 

環境に優しいからといって150万円多く払うなんて普通の人なら買わないと思います。

 

そこで政府は補助金を出してEVの普及を後押ししています。各国手厚い補助金を出していますね。

 

補助金額
日本 最大40万円
米国 約80万円
中国 約30万円
イギリス 約40万円(免税あり)
ドイツ 約50万円(免税あり)
フランス 約80万円

 

政府の補助金も永久的には続きません。EV最大の市場である中国は2019年6月に補助金を半額にしたら、次の月から急にEVが売れなくなり2022年まで補助金を延長しました。

 

この間にEVメーカーはコスト低減ができないと、普及せずに終わってしまう可能性もあります。

 

一般人が乗るには充電設備も整っておらず、充電時間に30分以上かかります。正直、普及をむりやりやろうとしている状況です。

 

政府の規制

アメリカや中国では、EV、HV、PHEVを一定比率よりも多く販売しない企業に罰金を課しています。

 

ガソリン車やディーゼル車がこのまま普及し続けては、温室効果ガスの削減ができないからです。

 

EVを購入する人には補助金を出しますし、EVを製造販売する企業には一定数EVを売らないと罰金を課して普及を促しています。

 

EVが一般に受け入れられるには、充電スタンドのインフラ整備が必要ですが、こちらも政府が主導で増やしています。

 

実現可能かどうかを判断するフェーズはクリアして、いまはEVが普及する土台を構築している最中ですね。

 

排ガス量の規制もあります。ヨーロッパが一番厳しい規制なんですが、たしかプリウスほど燃費が良くてもクリアできないんですよね。EVしかダメと言わんばかりの規制です。

 

温室効果ガスのトータル排出量が少ないメリットが大きすぎる

温室効果ガスのトータル排出量が少ないことが、他のデメリットを凌駕しています。笑

 

デメリットは後からクリアすれば良いから、とにかく温室効果ガスを減らそう!というのが2021年2月時点での状況です。

 

世界的な潮流として脱炭素社会、SDGs、ESGなど環境についてとにかく騒がれています。

 

パリ協定で決まった目標に対して、各国規制をして、EVを普及させようとしていることも理解していただいてると思います。

 

実際にEVはCO2排出量がハイブリッドなどと比べても少なくできます。実際の数字で見てみましょう。プリウスとVWの電気自動車でCO2排出量を比較しています。

 

 

2020年トヨタ

プリウス 1.8l

フォルクスワーゲン

e-ゴルフ(36kWh)

バッテリーを除く生産過程

28

24

バッテリー生産

-

11

走行中

140

43

全体

168

78(54%減)

EVがバッテリー排出量をペイオフできる走行距離

 

28,000km

出所:EVスマートhttps://blog.evsmart.net/electric-vehicles/technische-universiteit-eindhoven-research-shows-electric-cars-are-greener/

 

プリウス(HEV)とVWのeゴルフ(EV)のトータルのCO2排出量を比較してみると、2.8万km走ればEVのほうがCO2排出量が減ります。

 

EVはバッテリー製造で大量のCO2を排出してしまうため、車を製造するときはICEより多くのCO2が出てしまいますが、走行中はCO2を排出しません。

 

そのため2.8万km走ればEVの方がCO2排出量が少なくなります。

 

さらにEVの電力となる電気の発電が、火力発電から風力発電や太陽光発電のような再生可能エネルギーに変わっていけばさらにCO2削減量は大きくなるため、EVを普及される意味があります。

 

日本は火力発電の割合が多い国なので特に再生可能エネルギーで発電することがCO2削減にはすごく重要です。H2(水素)を使ってCO2を再利用することも重要です。

 

EVの市場規模を見ていきます。すでに大きい市場なのか、まだまだなのか気になりますよね。

 

EVの市場規模

2019年のEV市場規模(新車販売台数)は約200万台で、すべての自動車販売台数の2%しかありません。

 

2030年には約900万台まで大きくなり、EV+FCVが全体の10%弱までシェアを広げます。

 

2019年から2030年までのCAGRは14%です。高い成長率ですね。

 

駆動別デロイト予測

 

2030年にEV+FCVが900万台になるという数字はデロイトという有名なコンサル会社の予測です。正直、コンサル会社や市場調査会社により市場予測やEV割合の予測は6.0%~18%とばらつきがあるため、どれが当たるかはわかりません。

 

2050年になるとEVとFCVが全体の86%を占めるようになり、1.1億台に達します。ICEだけでなくHEVですら駆逐されてしまいます。

 

この予測が当たってしまうと、トヨタ自動車やホンダなど日本のメーカーはEVシフトをしなければ厳しい環境に置かれることは間違いないでしょう。

 

これまで究極のエコカーはFCVが本命とされてきましたが、EVが普及しすぎるとどうなるかわかりません。

 

水素ステーションの建設に1か所2億円くらいするので政府も普及のためにお金を使うか怪しいからです。ガソリンスタンドは1億円、充電スタンドは1000万円くらいといわれているので高いですね。

 

次にどこの国でEVがよく売れているか、参入メーカーのシェアを見ます。

 

国別のEV販売台数(2019年)

一番EVが売れている国は中国で、120万台です。中国で売れた自動車全体のEV比率は5.5%ですので、まあ普及しているとは言えません。キャズムの14%は欲しいところです。日本がかなり遅れていることがわかりますね。

 

 

中国は価格の安いEVが多いため、販売台数も増えているんだと思います。欧州などはベンツなどブランド嗜好があり、高い車が多いです。米国のテスラも同様に高いです。

 

 

メーカー別のEV販売台数(2019年)

2019年の販売台数1位はテスラで36.7万台です。2020年のテスラは50万台なので、36%くらい伸びています。

 

2位〜4位は中国メーカーが占めます。NYSEやNASDAQに上場していない企業なのが惜しいですね。日本の日産(リーフ)は7位と低迷しています。

 

出所:三井住友DSアセットマネジメント

 

2021年は最近話題のNIOやXPEVがランクインするかもしれませんね。2024年くらいのApplecarも楽しみです。

 

これから既存の完成車メーカーがEVに本格的に投資を始めます。VWは7兆円、フォードとGMも2兆円を超える投資をすると発表しました。

 

電気自動車は部品数も少なくなり製造は簡単になりますが、安全性を犠牲にして良いわけではありません。新興メーカーが既存メーカーに勝てない部分でもあります。

 

2020年代は自動運転も同時に進むので、まさに100年に一度の自動車の革命期です。楽しみですね。

 

おまけにEV業界1位テスラのこれまでの納車台数の推移を見てみます。

 

テスラのEV納車台数の推移

業界1位のテスラの販売推移を確認します。5年で6倍強伸びています。驚異的な伸びですね。直近5期は黒字化も達成しており、株価もかなり上がりました。2021年は70万台ギリ行けないくらいでしょうか。生産能力は増やしていますが、遅延しているという噂も流れています。

 

 

まとめ

・パリ協定で世界が温室効果ガスを削減する目標を決めた。

・目標を実現するためにEVを普及しなければいけない。

・政府は補助金や罰金を使いEVの普及を促している。

・中国市場が一番大きい

・テスラの販売台数が順調に伸びている

 

ちゃぴ太郎
ざっくりだけどEVを取り巻くマクロ環境が分かったと思うワン!3C分析などは大変なのでまた今度にするワン!

 

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